グロースハック

読み :  グロースハック

グロースハックとは、ユーザーの声や数値からデータ分析し、ユーザー数の向上やサービスの質の向上をさせる施策を行うことを意味する。データから分析・フィードバックを行い、効果的な施策を取り入れてサービスを「グロース(Growth)」=「成長」させることをグロースハックと呼ぶ。グロースハックを行う人物はグロースハッカー(Growth Hacker)と呼ばれる。グロースハッカーはエンジニアに限らず、マーケティング、戦略などの分野でも活躍し、サービスの問題点を洗い出し、改善してサービスを成長させることができる人物がグロースハッカーである。

グロースハックの成功事例

SNSのFacebook、TwitterやオンラインストレージのDropboxはグロースハックによってサービスの質を向上し、大成功を収めている。

例えばTwitterは5人以上フォローしているユーザーは定着率が高いということをデータ分析から知り、初回登録時に5人フォローさせる施策を導入してMAU(月1回以上活動があったユーザー数)を4倍に伸ばすことに成功した。また、IDの重複によって登録画面での離脱率が高かったため、ユーザーが入力した名前を元にIDを自動入力よう改善することにより、1日あたりの登録ユーザー数が改善前より6万に増加させている。
このようにデータ分析からサービスの改善点を洗い出し、ユーザー数の向上などにつなげるのがグロースハックの役割である。

Dropboxではいくつものグロースハックを行うことで成功につなげており、例えば友人招待にインセンティブ(報酬)を導入した結果、登録率を60%押し上げることに成功している。登録しているユーザーは友人を招待することで無料容量が増えるため積極的に招待を行い、招待された友人は、友人からの招待であるため信頼性が高いと感じ、高い割合で登録に至る。また、ゲームやパズルをクリアすることで無料容量がもらえるDropquestを実施し、施策が話題になり知名度の向上に成功している。

グロースハックのフレームワーク・AARRRモデル

AARRRモデルはユーザーの行動の変化を5つに分類した考え方で、有効なフレームワーク(枠組み)としてグロースハックに導入されている。AARRRは以下の5つの言葉の頭文字をとったものである。

・Acquisition(ユーザー獲得)
・Activation(利用開始)
・Retention(継続)
・Referral(紹介)
・Revenue(収益の発生)

AARRRモデルはユーザーの行動を上記5つに分類し、コンバージョン(成果)を追って課題を明確にすることで施策・戦略が立てやすくなる。先に紹介したグロースハックの成功事例にあてはめると、TwitterはActivation(利用開始)で、DropboxはReferral(紹介)でグロースハックに成功していることが分かる。収益の発生だけに注視せず、AARRRそれぞれのデータ分析を行うことでサービスの成長につなげることができる。